研究所コラムLaboratory column
当研究所あるいは学会で実証されている情報を
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ハイドロキシアパタイトとお口の中
再石灰化には日々の歯磨きが大切!
お口の中といえば唾液があります。その唾液の成分主要成分は水分で99.5%くらい残りの0.5%くらいがナトリウム、カリウム、カルシウム・塩化物・炭酸水素塩、無機リン酸、その他マグネシウム、亜硝酸イオンやフッ素です。
歯の再石灰化に必要な成分のカルシウム・リン酸・フッ素が含まれていることがわかります。生理的に人間は歯磨きをしなくても脱灰から再石灰化が出来る仕組みをもっています。
唾液のみですと歯と歯の間や、口の細部まで行きわたらない、食べ物飲み物があふれている世の中では唾液に含まれている再石灰化成分では足りない人が多いのが現状です。
そのために、唾液を多く分泌させるガムや日常での歯磨き(隅々までブラッシングする)でカルシウム・リン酸(ハイドロキシアパタイト)・フッ素が含まれた歯磨き粉を上手に使い隅々まで再石灰化を促していくのが良いと考えられています。
人口アパタイトには「テトリス効果」に必要な「スキマ」がない
アパタイトは人工的に容易に合成することができます。しかしこれには、リンとカルシウム以外の元素は含まれておりません。また、結晶格子は乱れもなく隙間がありません。再石灰化の効果を高める「テトリス効果」が発揮できないのです。
しかし、当研究所独自で開発・製造生成されたウロコ抽出の天然アパタイトは、結晶格子が隙間のある欠格格子となっているため、カルシウムイオンの歯の損傷部への移動が容易となっています。
また、天然アパタイトに含まれる鉄・亜鉛・マグネシウムなどがカルシウムイオンの移動を助ける触媒作用があり、よりスピーディーな再石灰化につながるのです。